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Jan 16, 2018 - 3 minute read - Comments - review

[書評]世界のエリートがやっている 最高の休息法を読んだ

睡眠・休息時間のカイゼン・効率化活動の一環。こちらも会社の人が良いとおっしゃっていたので読んでみた。

所感

前回読んだ睡眠本よりもこちらはより実践的なHow To本だった。 すぐに効果が出る類のものではないが、少なくとも自分は寝付きが良くなった気もする。

この本では冒頭で7つの休息方法(瞑想方法?)が紹介されていた。 掲載されていた休息方法とその用途を並べると以下の通り。 解決手段として著書記載の方法をとるのか、また、本の記載内容の効果を信じるかは別として、 自分の中で解決したい問題や瞬間がなにかしら含まれていると思う。

  • とにかく脳が疲れているとき - (マインドフルネス呼吸法)
  • 気づくと考え事をしているとき - (ムーブメント瞑想)
  • ストレスで体調がすぐれないとき - (ブリージング・スペース)
  • 思考のループから脱したいとき - (モンキーマインド解消法)
  • 怒りや衝動に流されそうなとき - (RAIN)
  • 他人へのマイナス感情があるとき - (やさしさのメッタ)
  • 身体に違和感・痛みがあるとき - (ボディスキャン)

そして具体的な休息方法別の用途や効果はストーリー仕立ての本文で紹介されている。 自分は瞑想やマインドフルネス未体験なので、「床やマットの上であぐらを組んで目をつむって無になる?」くらいのイメージだったが、 座って行う休息方法、思考の整理をする休息方法、寝て行う休息方法などもあり、日常に取り入れやすい。

脳の休め方

著者はロサンゼルスでメンタルクリニックの院長を行っている精神科医。 マインドフルネスはスティーブ・ジョブスを筆頭に著名なエグゼクティブや起業家が瞑想実践者だったり、 Google、Facebook、Ciscoなどがマインドフルネス研修を導入していることもあり、アメリカの精神医療界隈でも注目を集め、実際に効果が実証されているらしい。 脳は身体が消費する全エネルギーの20%を消費しているらしく、この脳の消費エネルギーの大半はDefault-mode network(DMN)と呼ばれる何もせずぼーっとしている状態に消費されるとのこと。 つまりただ「ぼんやり」しているだけは脳の活動は抑えられず、疲労がとれないらしい。そのため、このDMNの活動を抑えるために瞑想やマインドフルネスという方法が取られる。

過去や未来にとらわれず、今を感じる、今に目を向ける

マインドフルネスなど今まで未経験だったので、「無になる」イメージが強かったが、どちらかというと「イマ」に意識を集中させることを主目的として行うらしい。 過去の後悔や、未来の不安を考えながら何かに取り組むと、結局集中出来なくてよい結果が生まれない。結果がよくないとまた考え事が増えてしまう悪循環が生まれる。 典型的には、「明日が不安、今日の失敗の後悔で眠れない。翌日寝不足でやはり物事がうまくいかない」というパターンなどが今まで多々あった。 この本には寝ながらできる休息方法もあったので、睡眠前の布団の中でもできる。(この本だけ試しているわけではないが、)自分は寝付きが良くなってきた気がする。

終わりに

まさかぼーっとしていると逆に脳が疲れるというのは盲点すぎた。 それぞれの効果などについても科学的検知からのアプローチで紹介されているので、受け入れやすかった(自分は医療分野のリテラシーがないので、真偽の検証はできない)。 何かお金がかかったり、長い時間が必要なことでもないので、少し日常に取り入れてみて、日々の生活を充実させられたらよいと思った。

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